第61回強磁場応用専門研究会

共催 低温工学・超電導学会 2021年度 第2回 磁気遠隔力の空間的・時間的制御とその応用に関する調査研究会

 本研究会では、磁場応用に関連する分野で活躍する若手研究者の話をじっくり伺う機会を積極的に作っています。そのような観点から、関連分野で学位を取得された方には、学位論文の内容についてご講演頂いています。今年第2回の研究会では、昨年度、大阪大学で学位を取得された桐村 誠 博士にご講演をお願いしました。本講演では、医療応用に向けた磁性微粒子の磁気力制御に関する検討についてお話しいただける予定です。
できるだけじっくりと議論するため、講演時間を長くとっています。またとない機会ですので、是非、ご参加いただければと思います。

日 時:

2022年3月7日(月)14:00~16:00
開催場所:
オンライン開催
参加費:
無料

申し込み:
参加ご希望の方は世話人までメールにてご連絡下さい。
アクセス情報をご案内します。
世話人:
秋山庸子(阪大)   yoko-ak_at_see.eng.osaka-u.ac.jp
廣田憲之(物材機構) hirota.noriyuki_at_nims.go.jp
山登正文 (都立大)  yamato-masafumi_at_tmu.ac.jp
(_at_ を@へ変更してください)
プログラム
14:00~16:00
磁気力制御による新生血管閉塞療法に関する基礎的研究

○桐村 誠(元 大阪大学)

本研究では、体内に投与した強磁性粒子を体外からの磁場制御により標的部位に集積、凝集させ、がん周囲に存在する血管を閉塞させ、がんの成長抑制と転移防止を目指す、磁気力制御による新生血管閉塞療法を検討した。講演では、本治療法の基礎的な検証として、体内での強磁性粒子の凝集・分散制御のための粒子設計と、それらの粒子を標的とする血管内に局所的に集積させるために必要な回転磁場の設計を行った。回転磁場下における粒子軌跡の計算結果と、模擬血管群に対して行った回転磁場による強磁性粒子の集積により、回転磁場の周波数を調整することによって、粒子の集積範囲を制御できる可能性が示された。さらに、遮蔽材と同極対向型磁石を用いた回転磁場の印加手法を提案し、数値計算と模擬実験により検証した。その結果、血管内での粒子の周期運動の振幅が変化するため、粒子の集積範囲を制御できることがわかった。