磁気センサ 専門研究会

近年、いくつかの新しい磁気センシングの技術革新がきっかけとなり、従来と比較して数桁感度の良い磁気センサが提案され、実際に商品化もされてきている。これにより、これまで観測の対象となり得なかったものが対象に、あるいはこれまで望むことができなかった性能を実現することができるようになってきた。これらはまさに現在のIoT時代における身の回りのさりげないセンシングに対するニーズと重なり、大きな期待と注目を集め始めている。

本専門研究会は新しい超高感度磁気センサに関して、 近年の動向と今後の展望に関して議論するために設立する。年々センサに関する期待、要望、潜在的ニーズは増える一方であるのに対してセンサデバイスを実用化するための研究をしているグループは思いのほか少ないように感じる。これは、センサ技術は比較的成熟した技術で泥臭い仕事が多く感じられ、学術的観点から敢えて手をつけなくてもという意識が根底にあると感じている。実際には、センサの用途別に確保しなければならない特性はバラエティに富んでおり、簡単に解決できる問題ではなく、製品ごとにその目標値をきちんと定め、学術的観点から新しい技術を導入し、作り込んでいくことが必要である。

このような背景を鑑みるに、新しい高感度の磁気センサに関して、本専門研究会は技術者が集いお互いの技術をブラッシュアップする場を提供する。

2023年度の開催予定

日 時 場 所 世話人
第7回
9月15日
13:00 ~ 16:30
ハイブリッド開催
(Zoom、東北大学電気通信研究所)
大兼幹彦 (東北大)、中野貴文 (東北大)、角田匡清 (東北大)