分野:
磁気記録
タイトル:
ハワイで光メモリの国際シンポジウムが開催される
概要:
 光メモリの国際シンポジウム(ISOM/ODS)が開催された。磁気記録との関連では、近接場セッションにおいて、スピンスタンドを使った熱アシスト記録の実証実験が報告された。
本文:
 2005年7月11~14日、ハワイ、ホノルルにおいて、光メモリの国際シンポジウム(International Symopsium on Optical Memory and Optical Data Storage:ISOM/ODS)が開催され、日本、米国を中心に400名近くが参加した。磁気記録との関連講演は、光磁気記録から熱アシスト記録へと完全に移行しており、近接場セッションにて数件が報告されている。その招待講演で、Seagateから、光導波路ヘッドを用いたスピンスタンドの記録再生実験が紹介された。光導波路ヘッドは、外部照射されたレーザ光を結合取り込みするグレーティング部と導波路部とSIM(Solid Immersion Mirror)で構成され、AlTiCスライダに搭載される。グレーティングで結合入射したレーザ光はSIMによって開口部に集められ、近接場光となってメディアを照射する。そのスポットサイズは、クロストラック方向で105nm、ダウントラック方向で178nmを実現している。この光ヘッドとメディアの反対側に配置した永久磁石を用い、HAMR(Heat Assisted Magnetic Recording)を実証した。グレーティング部での結合効率は入射角依存が高いが、実験では、52.4°付近で入射させ、同一角度で出斜する反射光を検出して、結合効率値を得ている。光導波路部と磁界発生部の集積型ヘッドではないものの、メディアにHAMRを行った意義は大きく、今後の進展が期待される。

(富士通研究所 松本幸治)