第56回強磁場応用専門研究会

強磁性合金の磁場効果に関する最近の動向

共催 低温工学・超電導学会磁気遠隔力の空間的・時間的制御とその応用に関する調査研究会
   応用物理学会 磁気科学研究会

 本研究会では、磁場応用に関連する分野で活躍する若手研究者の話をじっくり伺う機会を積極的に作っています。そのような観点から、関連分野で学位を取得された方には、学位論文の内容についてご講演頂いています。今回は、今年度、鹿児島大学で学位を取得された小林領太博士にご講演いただけることになりました。合金の磁場中効果に関する興味深い取り組みについてお話しいただける予定です。
できるだけじっくりと議論するため、講演時間を長くとっています。またとない機会ですので、是非、ご参加いただければと思います。

日 時:

2021年3月1日(月)13:15~15:15
開催場所:
オンライン開催(Zoom)
参加費:
無料

申し込み:
世話人までメールでお申込ください。
追って、ミーティングURLおよびアカウント情報をお知らせします。
連絡先:堀井 horii.shigeru_at_kuas.ac.jp(_at_ を@へ変更してください)
オーガナイザ:
堀井 滋(京都先端科学大)、西嶋茂宏(福井工大)、廣田憲之(物材機構)、
秋山庸子(阪大)、三島史人(福井工大)
プログラム
13:15~15:15
3d遷移金属を含む合成困難な強磁性相の磁場による合成

○小林領太(鹿児島大)

強磁性Mn-Alは非平衡相であるため単相合成が困難である。我々はゼーマンエネルギーの利得による強磁性相の安定化に着目して、Mn-Al合金の磁場中合成を行った。母相であるe相から強磁性t相への相転移が加速されることがわかった。このことから非平衡相であっても強磁性相であれば磁場により相転移が加速されることが明らかになった。
 L21型Ni2MnAlの規則化には長時間の熱処理が必要であるため単相合成が困難である。Mn-Alと同様に磁場によるNi2MnAl規則化の促進を目指し、磁場中熱処理を行った。磁場によりB2構造からL21構造への規則・不規則変態は加速されることが明らかになった。これらの結果、磁場により合成困難な強磁性相への相転移が加速され、より効率的な合成が可能であることが示された。