共催:
低温工学・超電導学会2012年度第2回 磁場を用いた物質挙動制御技術に関する調査研究会
協賛:
応用物理学会 磁気科学研究会

 第23回強磁場応用専門研究会は、低温工学・超電導学会 磁場を用いた物質挙動制御技術に関する調査研究会と共催で、応用物理学会 磁気科学研究会協賛のもと開催することとなりました。今回は、ともに阪大でご活躍のお二人の先生方にご講演いただけることになりました。清野智史先生には、ナノバイオ磁気工学に関連する話題を、植田千秋先生には反磁性異方性に関する話題をご紹介いただきます。できるだけじっくりと議論するため、講演時間を長くとっています。なかなか得られない機会ですので、是非、ご参加いただければと思います。

日時:
2013年2月21日(木) 13:00~16:30
場所:

大阪大学 材料開発・物性記念館 2階 (R4棟)
(〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1)
アクセス
会費:
無料
プログラム:
 
13:00-14:40
「金ナノ粒子による磁性ナノ粒子表面の機能化とバイオ分野への応用」
清野智史 (阪大)
 磁性酸化鉄ナノ粒子は、外部磁場により分離・回収・誘導・検出が可能であるという特徴を活かし、バイオ分野における様々な用途での応用が検討されているが、それぞれの用途毎にその表面を機能性分子で修飾する必要がある。我々は、酸化鉄の表面に金ナノ粒子を担持させることで、Au-S結合を介した表面修飾が可能となると着想し、両者が複合化した「金/酸化鉄磁性複合ナノ粒子」の合成技術の開発と、そのバイオ分野での性能評価に関する研究を行ってきた。本講演では、複合ナノ粒子の独自合成技術について紹介し、またタンパク質の精製用磁気ビーズや新規MRI磁気造影剤に関する研究成果を踏まえながら、金ナノ粒子による表面修飾の利点ついて述べる。
14:40-14:50
休憩
14:50-16:30
「反磁性異方性の起源解明に向けた新たな検出法の開発」
植田千秋 (阪大)
 これまで私たちは、結晶の磁気的安定軸が磁場に対し回転振動する周期を観測する事で、微弱な無機物の反磁性異方性ΔχDIAを検出してきた。その値に基づき異方性の発生機構を考察した結果、結晶を構成する個々の結合軌道に一定のΔχDIAを割当てる事で、多様な結晶構造のΔχDIAが定量的に説明できた。このモデルから結晶対称性の高い物質のΔχDIAが推定されるが、現行感度ではそれらの値を測定できない。そこで微小重力空間で回転振動を観察する方法を開発しつつある。その原理によると、宇宙ステーションで千秒以上の周期を観測することで10-13emu/gレベルの感度が得られ、全固体のΔχDIAが測定可能になる。それらの測定値を用いれば上記モデルの検証も完了する。一般にナノサイズの粒子は,bulk結晶からの構造の逸脱のために諸物性が変化する。この変化は粒子ごとの実効的なΔχDIAにも反映される。即ち今回の方法で単一粒子のΔχDIAが検出する事で、その構造変化が直接観察できるようになる。
オーガナイザー:
廣田 憲之 (物材機構) hirota.noriyuki_at_nims.go.jp(_at_ は @ にしてご使用ください。)