69.03

分野:
磁気応用
タイトル:
第34回ナノバイオ磁気工学専門研究会「磁性ビーズの機能化と検出~最新の開発から」
概要:
 2010/2/9東京工業大学田町キャンパスにて開催、参加者は22名であった。今回の研究会では、磁性と検出のための蛍光機能を併せ持つビーズの作製とその応用例および磁性ビーズを高感度・高速かつ簡便な方法で検出する手法が紹介された。これら2件の講演は、バイオ医療用磁性ビーズの発展に資するものであり、多くの専門的な質疑応答がなされた。
本文:
  1. 「新規高機能性蛍光・磁性ビーズの作製と応用」○畠山士(東工大)
    医療用磁性ビーズは、正確かつ迅速な診断を目標に高機能化を目指して研究開発がなされている。本講演では、世界に先駆けて、数個のフェライトと105~106個の蛍光物質であるユーロピウム(Eu)錯体を内包し表面をポリマーで被覆した磁性および蛍光の両機能を有するビーズを開発したことが紹介された。また応用例として、このビーズ表面にDNAを固定化したビーズは、蛍光強度が持続するので、手術中や診察中でも正確かつ迅速に検査・診断ができる可能性を示した。
  2. 「Biosensing platform based on light scattering from self-assembled chains of functionalized rotating magnetic beads」○Adarsh Sandhu(東工大)
    バイオ分子検出手法として、磁性ビーズを介したアビジン-ビオチンシステムは有用な手法であるが、検出感度が低いことや測定速度が遅いことが課題である。本講演では、自己組織化され磁気的に回転させることができる超常磁性磁性ビーズからの光散乱を基にした光透過率測定手法が紹介された。本手法は、サブナノモールレベルの極微量のアビジンを付与した磁性ビーズでも、従来に比して高速かつ高感度に測定できる特徴を有することが報告された。

(理研 野田紘憙)