32.03

分野:
磁気記録
タイトル:
電子情報通信学会 磁気記録・情報ストレージ研究会 概要
出典:
Advanced Materials 18, 2984 (2006)
 
概要:
 1月18、19日に松下電器企業年金基金松心会館にて磁気記録・情報ストレージ研究会(電子情報通信学会)が行われ、10件の講演があったので、トピックスを報告する。
本文:
 磁気記録・情報ストレージ専門研究会(旧磁気記録専門研究会より2006年2月に名称変更)は、毎年、松下電器での研究会の開催を、お願いしている。年に1回のコンシューマエレクトロニクス研究会との共催で、ストレージ関連の民生化技術を中心に熱心な討論が行われた。

 日本ビクターからは、DVD-RW2層ディスクの記録パワー最適化に関する話題が提供された。松下電器からは、ディスク材料に関する2件の興味深い基礎データから、ハリウッド映画タイトル収録までBlue-rayに関する幅広い講演があった。Blue-rayの高速化技術を講演したのは日立であった。民生品としてのBlue-rayディスクへの期待の高さが伺える。パナソニック四国エレクトロニクスからは、アーカイブとしてのテープストレージがまだまだ健闘していることを示していた。2.5mm厚の薄型HDD開発に関する紹介がNHKより行われた。今後、家庭への情報機器が浸透していく中で、情報家電に搭載するOS技術提案が松下電器と三菱電機より行われている。最後に、パナソニック コミュニケーションズからは、2波長レーザ採用による光学系簡素化技術を採用したスーパーマルチドライブの開発の紹介があった。(DVD2件、BD4件、テープ1件、HDD1件、情報家電システム2件)

 初日の研究会終了後の懇親会で、帝京平成大学の田中邦麿教授より興味深い提言があった。「1000年もつ記録方式を探せ」である。天平時代の書物が現存していることによるという。保証期間さえキッチリもてばよしとする日常からは考えつかない達観であった。

(日立 五十嵐万壽和)