26.02

分野:
磁気記録
出典:
電子情報通信学会 磁気記録・情報ストレージ研究会 概要
 
タイトル:
相変化材料を用いた高密度記録実験
概要:
 7月6、7日に茨城大学にて磁気記録・情報ストレージ研究会(電子情報通信学会)が行われ、11件の講演があった<http://www.ieice.org/es/mr/jpn/Program2006-7.htm>ので、トピックスを報告する。
本文:
 磁気記録・情報ストレージ専門研究会(旧磁気記録専門研究会より2006年2月に名称変更)は、約2年に1回、茨城大学での研究会をお願いしている。工学部総合研究棟は日立市の小高い丘の中腹にあり、会場の8Fイノベーションルームからの眺めは、日立の町並みの向こうに太平洋の船を望み、定評がある。

 研究会では、磁気転写によるサーボパターン形成を精力的に研究されている杉田龍二教授のお膝元、垂直磁気記録媒体へも十分転写可能であるとのデータが示された(磁気転写関連4件)。富士通からは、飽和磁化2.4T材料であるFeCoを単原子層Pd等で周期的に分離した超格子構造膜において、FeCoの飽和磁化が2.6Tを超える結果が報告された。Pd層の挿入によりbccFeCoの単位胞が膨張しているデータが示されたが、単なる磁気体積効果だけでは説明できそうにない。発表者は、「組成を変えることにより、更に2.9Tまで可能である」との確信を示しており、今後の進展が期待される。学生研究者の発表を顕彰する磁気記録・情報ストレージ専門委員長賞は、僅差で、慶応大学の森住昌弘さんが受賞した「スピントンネル素子のAl薄膜における熱酸化の研究」。この他、当分野を支える基礎データを積み上げる報告が行われた。 

(日立 五十嵐万壽和)