30.01

分野:
磁気物理
タイトル:
SPring-8利用者懇談会の情報・磁性デバイス研究分野合同研究会開催される(2006.10.30-31,)
出典:
http://www.spring8.or.jp/ext/ja/sus/index.html
概要:
 大型放射光施設SPring-8の利用者は、相互の交流、利用の円滑化や施設の高度化の提案のために集まり、利用者懇談会を設けている。そのうち情報・磁性デバイスに関係した研究を行っている研究者が2006.10.30-31にSPring-8(兵庫県 佐用町)で研究会を催し、放射光を利用した情報・磁性デバイスの研究について情報交換を行った
本文:
 X線磁気散乱(XMRS)・X線磁気吸収(XMCD)・X線磁気コンプトン散乱(MCP)など放射光X線を用いた磁性の研究手法は、この10年間に手法開発の段階からデバイスの特性の研究に用いられる段階へ広がっている。大型放射光施設SPring-8の利用者は、相互の交流、利用の円滑化や施設の高度化の提案のために集まり利用者懇談会を設けている。懇談会中これらの手法を利用した磁性情報デバイス関係の研究は、キラル磁性、ナノデバイス磁性、磁性分光、スピン電子運動量密度の各研究会に分かれて行なわれている。磁性研究に利用できる測定方法が複数あるにもかかわらず、各研究会ごとにおおよそ一つの測定手法、ビームラインを利用するにとどまっている。XMRS、XMCD、MCPの測定手法により得られる磁気的情報は異なるので、磁性体の研究においてこれらの手法を有効に組み合わせ、複合的な理解を得ることは、これらの研究分野における新しい理解につながるものと期待される。2006.10.30-31にこれら4つの研究会が集まり情報・磁性デバイス研究に関する合同研究会を開催され、研究会毎に得意としている測定手法の利点、成果、注意点が紹介された。

 今後、各研究会でXMRS、XMCD、MCPの手法を複合に利用した研究が促進され、また、放射光ビームライン及びエンドステーションを横断的に利用し複数の測定手法を組み合わせた新しい研究が行なわれ、磁性情報デバイス研究が進展することが期待される。 

(日本原子力研究開発機構 安居院あかね)