第1回分子磁性専門研究会
分子磁性の次世代を切り拓く -量子スピン・動的電子状態・多次元機能の融合-
分子磁性は、次元制御と磁気秩序のようなファンダメンタルな主題から、分子の設計性を駆使した単分子磁石(SMM)や単一次元鎖磁石(SCM)、そして金属の配位子場調整の顕在であるスピン転移(SCO)を通じて「スピンの保持と反転」を探究してきた。近年、化学合成・分光計測・理論解析の進展により、分子スピンを量子的に制御・観測できる段階に達している。特に、電子スピンのコヒーレンス制御、外場応答型スピン転移、分子–固体界面でのスピン輸送といった研究が進展し、分子磁性の概念は新たな展開を迎えている。さらに、多孔性金属錯体(MOF)磁性体や伝導性分子磁性体など、構造や電子状態の自由度を活かした新しい物質群の研究も活発化しており、分子磁性の応用範囲は拡大しつつある。これらの発展は、分子レベルでのスピン制御を基盤とする次世代量子機能材料の創出へとつながる重要な流れである。本研究会では、分子磁性の基礎原理から量子機能への応用までを俯瞰し、化学・物理・情報・生命を横断する新しい研究連携を構築することを目的とする。
- 開催日時:
- 2025年12月26日(金) 13:00〜16:00
- 場所:
- 東北大学金属材料研究所 国際教育研究棟 セミナー室2
(〒980-8577宮城県仙台市青葉区片平2-1-1) - 参加費:
- 無料
- 参加登録:
- 会場にて受付いたします
- オーガナイザ:
- 宮坂 等(東北大)
プログラム
- 13:00~14:00
- 「分子磁性の量子性磁気緩和」
○速水真也(熊本大)
- 14:00~15:00
- 「分子量子スピン系に対する量子化学研究:計算法開発から、物性予測、分子設計まで」
○北河康隆(阪大)
- 15:00~16:00
- 「分子格子MOFの可能性:物質輸送と磁気制御」
○宮坂 等(東北大)

