第65回強磁場応用専門研究会

 磁性ナノ粒子の合成やその自己組織化、応用などの研究でご活躍されている大阪大学接合科学研究所の阿部浩也准教授にご講演いただけることになりました。磁性粒子の合成からMR流体の応用までをわかりやすくご紹介いただける予定です。
できるだけじっくりとお話を伺い、議論するため、講演時間を長めにとっています。またとない機会ですので、是非、ご参加いただければと思います。

共 催:

低温工学・超電導学会2022年度 第2回 時空間変調磁場の制御と応用に関する調査研究会
日 時:

2023年3月14日(火)13:30~15:00
開催場所:
ハイブリッド開催
現地会場:大阪大学 接合科学研究所 本館2階 大会議室
(〒567-0047 大阪府茨木市美穂ヶ丘11番1号)

参加費:
無料

申し込み:
申込フォーム
参加ご希望の方は上記申込フォームからご登録ください。
Web参加の方には、追ってアクセス情報をご案内します。
*現地会場で参加申込受付は行いません。必ず参加登録をしてご参加ください。
世話人:
秋山庸子(阪大) yoko-ak_at_see.eng.osaka-u.ac.jp
廣田憲之(物材機構) hirota.noriyuki_at_nims.go.jp
山登正文(都立大)yamato-masafumi_at_tmu.ac.jp
(_at_を@へ変更してください)
プログラム
13:30~15:00
磁性コロイドの分散構造と磁場応答レオロジー

○阿部浩也 (阪大)

コロイド溶液はコロイド粒子の微視的な分散構造に応じてレオロジー特性(粘弾性)が大きく変化する。例えば、液体の性質を持つゾルだけでなく固体の性質を持つゲルにもなる。この特徴はインクやペーストなどの調製に応用されている。一方、分散構造を磁場などの外場によって制御できれば、可逆なゾル-ゲル転移をもたらす。磁場によるレオロジナルな刺激応答材料は磁気粘性流体(MR流体)として知られており、メカトロニクス分野への応用が期待されている。我々はこれまでに磁性ナノ粒子分散系でははじめて実用的なMR流体を開発するに至っている。本発表では、磁性粒子のボトムアップ合成、そのコロイド化、MR流体の性能評価に加えてロボティックス分野への応用等について報告する。