24.01

分野:
ハード磁性材料
出典:
S. Liu, A. Higgins, E. Shin, S. Bauser, C. H. Chen, D. Lee, Y. Shen, Y. He, and M. Huang, “Enhancing Magnetic Properties of Bulk Nanograin Composite Nd-Fe-B/Fe-Co Magnets by Applying Powder Coarting Technologies,” International Magnetics Conference 2006 Technical Digests HF-02
タイトル:
デイトン大、Feスパッタ蒸着した超急冷Nd-Fe-Bから440kJ/m3クラスの異方性コンポジット磁石を作製(インターマグ2006)
概要:
 デイトン大学(米国オハイオ州)のS. Liu教授らのグループは、「粉末コーティング法によるNd-Fe-B/Fe-Coバルクナノ粒子コンポジット磁石の特性増強」と題する講演で、超急冷Nd-Fe-B系合金粉末に湿式および乾式の種々の方法でFeあるいはFe-Co合金被膜処理を施して複合化した粉末を用いて、400kJ/m3クラスの異方性コンポジット磁石を多数個作製したと発表した。
本文:
 5月8日から12日まで米国サンディエゴ市内で開催されたインターマグ2006において,デイトン大学(米国オハイオ州)のS. Liu教授らのグループは、「粉末コーティング法によるNd-Fe-B/Fe-Coバルクナノ粒子コンポジット磁石の特性増強」と題する講演で、超急冷Nd-Fe-B系合金粉末に湿式および乾式の種々の方法でFeあるいはFe-Co合金被膜処理を施して複合化した粉末を用いて、400kJ/m3クラスの異方性コンポジット磁石を多数個作製したと発表した。この中の最良のものは、DCスパッタ法によりFeコーティングしたNd-Fe-Co-Ga系超急冷合金粉末をホットプレス後、さらに熱間塑性加工により異方性化したもので、440kJ/m3の最大磁気エネルギーを記録した。デイトン大プロセスのポイントは、熱間塑性加工プロセスで異方化できるNdリッチ(14at%)なNd-Fe-B超急冷合金粉末の表面に高磁化強磁性金属をコーティングし、高周波加熱式ホットプレス装置を用いて600℃前後の低温で極短時間に緻密化することにより、結晶粒成長を極力回避する点にある。上記試料の断面TEM写真ではα-Fe相の存在は判別がつかず、ハローリングの位置からその存在が示唆された。表面コーティング方法としてはスパッタ法のほかに、電解めっき,無電界めっき、PLDなどのプロセスを試したが、最も低酸素で比較的高効率のプロセスとしてDCスパッタ法が優れていた。

(NEOMAX 広沢 哲)