69.04

分野:
磁気応用
タイトル:
第35回ナノバイオ磁気工学専門研究会「磁性ナノ粒子のバイオ応用~最新の研究から」
概要:
 2010/4/13東京工業大学田町キャンパスにて開催、参加者は14名であった。磁性ナノ粒子はその粒径や磁気特性のバリエーションを活かして、多岐に渡る用途が期待されている。今回はバイオ応用の研究紹介として、効率的な遺伝子導入に磁性ナノ粒子が利用できるのでは、という提案とその検証実験に関する講演をしていただいた。まずiPS細胞、ES細胞に関する説明に始まり、臓器機能修復や遺伝病患者の改善等が期待されること、iPS細胞の作製方法などをわかりやすく紹介した後、磁性ナノ粒子を用いた遺伝子導入法の実験結果の報告がなされた。ホットな話題でもあり、活発な質疑応答がなされた。また、学生からの質問も多く、意義のある研究会開催となった。
本文:
  1. 「Polyethylenimineコートした磁性ナノ粒子を用いた効率的な遺伝子導入法の開発」◯上大介、渡邉昌俊(横国大)
     遺伝子やタンパク質を細胞に運ぶキャリアーとして、磁性ナノ粒子は今後の再生医療の発展と臨床応用化に向けて重要な役割を担うと期待される。今回は効率的な遺伝子導入法の開発の重要性とpolyethylenimine(PEI)とナノ粒子を用いた高効率的な遺伝子導入法について報告がなされた。PEIをコーティングした磁性ナノ粒子(γ-Fe2O3)にプラスミドDNAを結合させ、磁界印加によりマウス細胞への遺伝子導入を試みた。その結果、従来の薬剤を用いた方法と比較して遺伝子導入効率が上昇したとの結果を得た。
  2. 2.総合討論
     磁性ナノ粒子のバイオ医療応用のなかでも、特に再生医療を目的としている研究課題に関して、意見交換を行った。また、今後の本研究会で扱うべき研究分野やトピックなどを議論した。

(横国大 竹村泰司)