31.01

分野:
パワーマグネティックス(マイクロマシン)
タイトル:
MMM/Intermagでmagnetic MEMSに関するシンポジウムが開催された
出典:
10th joint MMM/Intermag conference, January 7-11, 2007, Baltimore, MD.
概要:
  2007年1月7日から11日まで米国ボルチモアで10th Joint MMM/Intermag conferenceが開催され、第2日目の午前中にmagnetic MEMSに関するシンポジウムが行われた。5件の招待講演によりエネルギー供給、センシング、アクチュエータ、材料などの視点から話題提供があった。走査型電子顕微鏡と吸収電流型スピン偏極検出器を組み合わせた、簡便な磁気イメージング技術の開発報告が、学習院大学の溝口らによって行われた。
本文:
 10th Joint MMM/Intermag Conferenceが米国ボルチモアで開催された。第2日目午前中のセッションCAは”Symposium on magnetic MEMS technologies”と題したセッションが行われ、5件の招待講演が行われた。第1件目はフロリダ大学のD.P.Arnold氏よりMicroscale Magnetic Power Generationと題して1cc以下の体積の小型発電機構に関する講演があった。第2件目はペンシルバニア州立大学のC.Grimes氏から”Wireless magnetoelastic physical, chemical and biological sensors”と題して磁気弾性効果を利用したワイヤレスセンシング機構とその医用応用に関する講演があった。第3件目はシェフィールド大学のM.Gibbs氏から”Materials optimization for magnetic MEMS application”と題して磁歪材料を用いたアクチュエータ・センサに関する講演があった。第4件目はNISTのJ.Moreland氏から”Magnetic templates for nanometer scale manipulation and assembly”と題して1分子レベルのマニピュレーションを行うための新しい手法の紹介があった。第5件目は長崎大学の中野正基氏から”Magnetic micro-machines for novel applications”と題して圧膜磁石の高速作製技術ならびに磁石薄膜の応用に関する講演があった。5件の講演のうち2件が磁気弾性効果に関する講演であったことが注目される。MEMSにおけるエネルギー供給の問題、さらに磁気の持つワイヤレスでの情報授受など、magnetic MEMSの長所が整理され、新たなアプリケーションの発掘に向けて収穫の多いセッションであった。

(高輝度光科学研究センター 小嗣真人)