23.01

分野:
磁気記録
タイトル:
電子情報通信学会2006年総合大会(磁気、ストレージ関連)概要 -その2-
概要:
 3月に国士舘大学(東京 世田谷)にて電子情報通信学会2006年総合大会が行われ、シンポジウム講演「高密度垂直磁気記録方式に資する先端磁性薄膜材料」7件、一般講演「磁気記録」13件の講演があったので、概要を報告する。
本文:
 電子情報通信学会は、年2回、春と秋に大会が開催されている。今回、磁気、ストレージ関連の講演は、磁気記録・情報ストレージ研究専門委員会研究会が担当するシンポジウム「高密度垂直磁気記録方式に資する先端磁性薄膜材料」と一般セッション「磁気記録」で行なわれた。シンポジウムでは、環境温度を変えた時の垂直磁気記録の熱減磁が東北大より報告された。グラニュラー媒体に関しては、記録特性が秋田県高度技研から、低温特性が工学院大からそれぞれ報告された。軟磁性下地と高Ku媒体の組み合わせを最適化する試みとして、早大より無電解(Pd/CoNiFeB下地層/Co/Pd多層膜媒体)、東工大より(高異方性裏打ち軟磁性層/垂直配向FePt規則合金膜)、秋田県高度技研より(高Bs Fe-Co膜/垂直記録媒体)の検討が行なわれている。原子力機構からは、X線磁気円二色性吸収分光によるDyxCo100-x垂直磁化膜の磁気構造の観察が報告された。尚、この報告は、5/26(金)中央大学駿河台記念館で行なわれる第16回ナノマグ専門研究会にて、詳細な講演が行なわれる予定である。一般セッションでも、多岐分野において討論が行なわれた(雑音解析と信号処理:5件、ディスク応用検討:2件、光ディスク技術:3件、ホログラム多重記録:3件)。

 今回の大会は、大学からの講演がほとんどであり、企業からの積極的な参加も望まれる。

(日立 五十嵐万壽和)