27.05

分野:
磁気物理
出典:
QuBS2006 (2006.08.28-30)  http://nsl.issp.u-tokyo.ac.jp/qubs2006/
タイトル:
ICM2006サテライト, 中性子、放射光, mSR, NMRを利用した磁性研究が開催される
概要:
 ICM2006のサテライト会議の一つとして、中性子、放射光, μSR, 及びNMRを利用した磁性研究についての国際シンポジウムが茨城県東海村で開催された。これらの測定による磁性研究についての報告のほか、これらを相補的に活用し磁性研究に新たな研究方法が模索された。
本文:
 
磁性体や高温超伝導体の物性研究はさまざまな手法を用いて行われている。中性子、放射光、μSR, (及びNMR)は大型施設を利用することからそれぞれの専門化が進み、同じような物質の研究をする場合においても独自の発展をしてきた。これらの測定方法の得意とするところ、また最先端の測定方法を紹介することでより進んだ新たな研究手法に進むことを目指して、ICM2006サテライトとしてQuBS2006-中性子、放射光, μSR, NMRを利用した磁性研究-が茨城県東海村で2006.08.28-30に開催てれた。

 測定手法の紹介では、NSLS(USA)のArenaは放射光を利用した磁性研究手法としてETR-FMR(Element- and time-resolved ferromagnetic resonance)の手法を紹介した。この手法では合金や多層膜など複数の磁性元素で構成される試料において、元素別にスピンのダイナミクスを測定することができる。現在でもprecession angle 0.2度、GHzオーダーで測定が可能であり、GHz領域のハイスピードの応答が要求されるデバイスの特性研究に応用されることが期待される。

 最終日には、中性子、放射光, μSR, NMRを相補的に利用した磁性研究の可能性について討議された。今後これらの測定手法が有機的に利用され、磁性研究に大いに活用されることが期待される。

(独立行政法人 日本原子力研究開発機構 安居院あかね)