第45回強磁場応用専門研究会

共催 低温工学・超電導学会2017年度第3回 磁場の多様性と利活用に関する調査研究会
応用物理学会 磁気科学研究会

第44回から第46回専門研究会にかけては、磁場応用に関連する分野で長らく活躍されてこられた方の退職等の機会に合わせ、その長年のご経験についてお話しいただき、学ばせて頂く機会を設けました。今年度、日本磁気科学会の歴代会長経験者でもいらっしゃる木村恒久先生、尾関寿美男先生、掛下知行先生が退官されますので、それぞれご講演の機会をいただけることになりました。
第45回は、信州大学の尾関寿美男先生に東京にてご講演いただきます。できるだけじっくりと議論するため、講演時間を長くとっています。またとない機会ですので、是非、ご参加ください。

日時:2018年3月7日(水) 14:00~16:00
場所: 大阪大学 東京ブランチ (東京・日本橋) 912会議室
    (東京都中央区日本橋本町二丁目3番11号 日本橋ライフサイエンスビルディング9階)
参加費: 無料

プログラム

14:00~16:00 磁気科学におけるコロイド・界面化学
尾関寿美男 (信州大)

磁場は極めてマイルドかつクリーンで安全,低コストの物質透過性の魅力あるエネルギー源である。一般に磁気エネルギーは小さいが,コロイド・界面系には極めて有効である。反磁性コロイド粒子は数Tの磁場で配向し,界面の電子状態は予測できない磁気現象をもたらす。磁気科学において,コロイド・界面化学分野は磁気現象が比較的容易に検出できる宝庫である。弱磁性物質群の磁場制御は、ナノからマクロまで階層的にデザインされた磁場によってコロイドサイズの構造やその応答を秩序化する形でなされる。磁気コロイド・界面化学を“永久磁石”を用いて展開したいものである。