第36回磁性多層膜の新しい機能」専門研究会 

「走査プローブ顕微鏡を利用した磁気微細構造の形成、物性評価及び磁気記録への応用」



 ナノメートルオーダーの大きさを持つ微小磁性体の基礎及び応用研究が精力的に進められています。このような微細磁性体の磁性、電子物性の評価法として磁気力顕微鏡(MFM)、スピン偏極トンネル顕微鏡(SPSTM)、あるいは多数のSTM探針を利用した微細領域の電気伝導測定などさまざまな走査プローブ顕微鏡による物性評価がが試みられています。一方微細加工技術としては、電子線、X線等を利用したリソグラフ技術による加工 及び走査プローブ顕微鏡(例えば原子間力顕微鏡)によるナノオーダーの加工が中心となっています。
 この研究会では、微小磁性体の物性評価と形成の両面で重要と考えられる走査プローブ顕微鏡に焦点をあて、磁性薄膜あるいは半導体にまたがる広い研究分野で、走査プローブ顕微鏡を用いた磁気微細構造の形成、物性評価及び将来の高密度磁気記録への応用の可能性を探ることを目的とし企画しました。研究の現状、将来展望などについて討論や意見交換を行いたいと考えています。多数ご参加を下さいますようご案内致します。


日時: 平成11年3月9日(火) 午後1時30分〜4時30分 
場所: 銀座リビングプラザ
       地下鉄銀座一丁目駅より徒歩1分、JR有楽町駅より徒歩5分、
    銀座2丁目メルサ向かい側
       (東京都中央区銀座2-6-4プレイガイドビル3F,Tel:03-3562-2691)
参加費: 無料
オーガナイザー:石尾俊二、高梨弘毅
連絡先:石尾俊二
    Tel:018-889-2405, E-mail:ishio@ipc.akita-u.ac.jp

講演内容
(1) 1:30〜14:10
     青野正和 理化学研究所 
    ナノスケールでの電気的、光学的、磁気的性質の計測法

(2) 14:10〜14:50
    堀秀信、山田省二 北陸先端大
    GaAs及びHEMT基盤上微細化強磁性体の磁気構造と伝導性
    
 14:50〜15:00: 休息

(3) 15:00〜15:40
    .大久保 俊文 NTT 
     磁気力顕微鏡の高密度磁気記録への応用

(4) 15:40〜16:20
    保坂純男 日立製作所
    SPMによるテラビット記録の可能性



<会場案内図>