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第14回ナノバイオ磁気工学専門研究会報告
日 時:2006年1月31日(火)13:30〜15:45
場 所:東京工業大学大岡山キャンパス
参加者:30名

講演内容:
  1. 「薬物送達法(DDS)の開発とその応用―磁気DDSへの道のり」
    田畑泰彦(京大)

      Drug Delivery System(DDS)とは、投与(送達)方法や形態を工夫し、物質の動きを精密にコントロールすることによって、その作用発現部位に望ましい濃度―時間パターンを基に、選択的に送り込み、結果として、物質のもつ効果を最大限に得ることを目的とした物質の送達に関する概念である。講演では、薬物治療、遺伝子治療、再生医療、および医療を支える基礎生物医学研究などへの高分子材料を利用したDDSの具体例を紹介し、また磁性ビーズを用いた磁気DDSの課題を論じた。

 今回の研究会では、医療で最近脚光を浴びているDDSに関する最先端の研究紹介がなされた。講演者の工学、医学、薬学に関する深い造詣に基づき、DDSの必要性、DDSに好適な生体適合性・吸収性を持つ材料の研究開発、DDSの治療・予防・診断への応用、微粒子作製技術など広範囲の講演がなされ、また、活発な質疑応答が行われた。
(理研 野田紘憙、東工大 阿部正紀)