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第5回ナノバイオ磁気工学専門研究会報告

日 時:2004年2月19日(木)13:30〜16:00
場 所:東京工業大学大岡山キャンパス
参加者:47名

講演内容:

  1. 「磁性体微粒子と超高感度磁気センサ(SQUID)を用いたリンパ節検出技術とDNA検出応用技術」     
    田中三郎(豊橋技科大)

      従来、放射性同位元素を用いて生体内のリンパ節位置を検出していたが、被曝の問題があった。今回、酸化鉄系ナノ微粒子と高温超伝導SQUID磁気センサを用い、最小検出感度μgオーダーの良好な結果が得られた。また、ナノ微粒子を用いたDNAアレイの検討を行い、同磁気センサで信号を検出することができた。

  2. 「磁性体を用いた細胞分化制御 - 再生医療への応用技術 - 」     
    弓削類(広島大)

      遺伝子導入装置により磁性体を細胞内に導入後、磁場中に細胞を入れ、導入した磁性体を介して細胞を伸展するシステムを使い、骨芽細胞,筋芽細胞の細胞応答をみた。その結果、張力依存性に両細胞の分化が促進した。また、磁場を用いた幹細胞のフォーミングに関する研究を紹介した。

  3. 自由討論     

      先ず、公表した2004年5月27日開催の第6回専門研究会(2004年度第1回)の日時・場所・講演者・題目を確認した。
    (Web-site参照 http://www.wdc-jp.com/msj/kenkyu/hikari/index.html)

今回の研究会は、乳がん手術のマーカーである磁性ナノ微粒子と、それをSQUID磁気センサにより検出する技術、および磁性体を細胞内に導入し、磁場により細胞分化のトリガーをかける再生医療技術に関する講演であり、磁性ナノ微粒子の医用に興味を持つ多くの研究者・学生が参加した。両講演とも、多くの質問があり出席者の関心が高いことを示した。

(東工大 阿部正紀、理研 野田紘憙 )