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化合物新磁性材料専門研究会

日本応用磁気学会の専門研究会として超伝導マグネティクス研究会が設置され,ほぼ 10年が経過しました。

発足当時は新物質探索が盛んであった酸化物高温超伝導体の研究も,現在は実用化を目指した応用研究と,良質単結晶による正確な測定を基礎にした精密科学へと分化し発展を続けています。その一方,高温超伝導体の周辺で,新磁性体に関わる新現象が続々と発見されてきました。たとえば,マンガン酸化物に見られる巨大磁気抵抗効果や,1次元・2次元の反強磁性体が示す特異な量子効果(スピンギャップなど),磁気相互作用によって伝導電子の有効質量が増大する現象(重い電子)などです。これらは,高温超伝導に深く関与している電子相関(電子間のクーロン相互作用)が,銅酸化物とは別の形態で物性に顕れたものであり,電子相関の多様性の好例といえます。電子相関は磁性の源であり,最近10年間で発見された新物性の多くは,磁性体において発見されていきました。その意味では,磁性材料は次世代の新機能性材料の宝庫となりつつあります。また高温超伝導研究は,これらの電子相関の強い材料全体の理解が必要不可欠であるというのが,研究者のコンセンサスになりつつあります。

こうした現状を考慮し,超伝導マグネティクス専門研究会を発展的に解消し,巨大磁気抵抗酸化物や重い電子系など磁気物理の研究分野全体を包括した新しい専門研究会「化合物新磁性材料専門研究会」の設置しました。情報化社会を支える新機能物質の開発,地球環境や省資源を考慮した新物質開発の役割はますます重要になっています。本研究会では,特異な電子相関効果を示す新磁性材料に見られる物性と機能の研究を通じて,新機能磁性材料開発の可能性を明らかにすることを目的とします。

平成29年度の開催予定

日時 場所 担当世話人
第60回 2017年7月6日(木) 東京大学本郷キャンパス理学部4号館2階1220教室 寺田典樹(物材機構)
第61回 2017年11月1日(水) 中央大学駿河台記念館330号室 大石(CROSS)
近松(東大)
和達(東大)