第40回 日本磁気学会学術講演会
 

シンポジウム

第40回学術講演会より、
世話人の推薦する招待講演のみからなるセッション(形式A)の他、
世話人の推薦する招待講演に加え、シンポジウムでの発表を希望する一般講演を含んだセッションも開催いたします。(形式B
シンポジウム向け一般投稿の締切は5月31日(火)24時です。
皆様の積極的な講演申込みをお待ちいたしております。
なお締切り後に、シンポジウムを選択して投稿された論文は、自動的に第2希望、または関連分野の一般講演といたします。

セッション一覧


S-1 Ultrafast optical study of magnetic materials 形式A

代表世話人:大石 一城(CROSS)

 本シンポジウムでは、レーザー、放射光、X線自由電子レーザー実験の立場から、磁性材料における超短時間光学測定の最新の話題をご紹介いただく。磁性体の一般的な測定ではなく、レーザーなどによりその性質を積極的に制御した研究の潮流を示したい。

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S-2 Magnetic Materials Research by Materials Informatics 形式A

代表世話人:三俣千春(物材機構)

 昨今、マテリアルズインフォマティクス(MI)による材料開発・研究が注目を集めている。ミクロな情報とマクロな知見とが複雑に関係する磁気特性の解析、予測には従来の演繹的な手法のみならず、こうしたMI的なアプローチの適用が期待されるところである。昨今、我が国では元素戦略やMIに関するプロジェクトが進行していることも踏まえて、磁性材料の研究開発にどのようにMIが関係するのか、MI的アプローチによって磁性の理解はどう深まるのか、いくつかの研究事例に加え、産業界からの視点も紹介する。

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S-3 Recent progress in spin-dependent transport phenomena and devices 形式A

代表世話人:介川裕章(物材機構)

 巨大磁気抵抗(GMR)効果やトンネル磁気抵抗(TMR)効果をはじめとして、スピン依存伝導が深く関係する現象は多岐にわたり、基礎的な興味に留まらず、HDDヘッド、MRAM、高感度磁気センサーといった市場インパクトが大きい磁気・スピントロニクス素子応用に向けた研究も大変盛んになっている。スピン依存伝導現象を活用した実用素子の高機能化の要求は今後もさらに高まることが期待され、新材料・新構造の導入や微細化技術の進展によって見いだされた新現象の利用にも大きな期待が寄せられている。
 これらを背景として本シンポジウムでは、スピン依存伝導に関わる基礎的な現象からCPP-GMR・TMR素子についての最新技術、さらにはスピントルク発振現象や半導体中のスピン依存伝導を用いた新しい展開についても広く取り上げ、議論を深める機会としたい。

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S-4 Advance and development of photo magnonics 形式B

代表世話人:粟野博之(豊田工大)

 光を用いた磁気の応用および進展についてシンポジウムを開催する。例えば光を用いたスピン波や磁化制御,TRMOKEとスピン注入磁化反転,スピンフォトニクス,磁気イメージングなどがあり,光と磁気を用いた新しい磁性の応用および進展に着目を集めている。本シンポジウムは,「Advance and development of photo magnonics 」のタイトルで,2015年度に開催されたMORIS学会を参考として,本分野でご活躍の講演者に御講演頂く予定である。

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S-5 Latest trends in ultra-low power consumption spintronic devices and circuits 形式B

代表世話人:三谷誠司(物材機構)

 現在、世界的な産業構造の変化から、磁性・スピントロニクス分野におけるHDDの存在感・発展性に陰りが生じており、当該産業分野はMRAMにその存亡を賭けている。しかし、既存半導体の技術躍進、競合不揮発性メモリ技術の開発も盛んであることから、決して次世代メモリとしてのMRAMの地位も安泰ではない。
 そこで、本企画では、これまで優位点とされてきたスピントロニクスの不揮発性に加え、スピントロニクス技術による低消費電力デバイスへの試みにフォーカスしたシンポジウムを開催する。低消費電力化を可能とする次世代スピントロニクスデバイスとして、SOT-MRAM、電圧で異方性を制御する電圧駆動MRAM、更に電圧による磁化反転を可能とする電気磁気効果デバイスを中心に、幅広く講演者を募り開催する。

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S6-1 IEEJ-MSJ Joint Symposium on research trends in permanent magnet motors and permanent magnets 形式A

S6-2 Research trends in permanent magnet motors and permanent magnets from marginally hard magnetic phases 形式B

代表世話人:広沢 哲(物材機構)

 HEVなどの電気自動車駆動モータの基幹素材として希少元素を使用しない永久磁石材料の研究開発が活発な広がりを見せているが、モータ研究者との議論の場は必ずしも多くはない。そこで、電気学会回転機 リニアドライブ・磁気学会Energy Magnetics 合同研究会(「電磁アクチュエータシステムのための磁性材料とその評価技術」および「用途指向形次世代モータと支援要素技術調査専門委員会」両調査委員会、MagHEMの共催)と合同で半日の共同シンポジウムを企画し、招待講演者による各分野からの基調講演を置く。さらに、残りの半日は午前のシンポジウムに続く形で磁石材料のみのシンポジウムとして招待講演者による基調講演と公募による一般講演とで構成したシンポジウムを企画する。

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S-7 Recent Progress in Magnetic Alignment Techniques 形式A

代表世話人:堀井 滋(京大)

 本シンポジウムでは,(反磁性体および常磁性)弱磁性体への磁気配向をクローズアップする。本シンポジウムが扱う弱磁性材料に関わらず強磁性材料分野においても,配向制御法の開拓は,材料の機能化や新たな物性発現のために不可欠と考えている。講演は,生体,生物,有機物,無機物を対象にした磁気配向の最新の研究成果を用意し,これら磁気配向の扱える領域と普遍性について議論を交わすことで,本分野の周知と他分野への展開を図りたいと考えている。

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